著者
菊池 聡 放送大学客員教授・信州大学教授 発行年
20ISBN
978-4-595-32178-8サイズ
A5ページ数
264全体のねらい
私たちの脳が認識する世界と、客観的な世界の間にズレが生じること−それが「錯覚」である。この錯覚の性質や特徴を知ることは、私たちがどのように世界を認識しているのかを知ることにつながる。心理学の諸研究は、視覚や聴覚といった知覚研究を中心に、記憶や思考など広汎な心的過程で生じる錯覚のメカニズムを明らかにしてきた。錯覚が私たちの日常生活や社会、文化、芸術に与える影響を検討し、人の認知が持つ独特の仕組みについて理解を深めていき、心理学的なクリティカル・シンキングの基本を身につけていく。章の構成
1.錯覚への招待
2.視覚の錯覚 見ることは考えること
3.錯視の世界を体験する
4.知覚心理学と絵画芸術の接点
5.視覚芸術と錯覚
6.記憶の錯覚 人の記憶は確実なのか
7.思考の錯覚と認知バイアス
8.ヒューリスティックと行動経済学
9.自己の一貫性と正当化が引き起こす錯覚
10.身近な情報の錯覚
11.錯覚の光と影 エンターテインメントと悪質商法
12.原因と結果をめぐる錯覚
13.科学的思考と錯覚
14.自己の錯覚
15.錯覚とメタ認知 錯覚とよいつきあいを築くために
販売価格 |
3,410円(税310円)
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型番 |
1629 |