著者
森 一郎 放送大学客員教授・東北大学大学院教授 発行年
18ISBN
978-4-595-31852-8サイズ
A5ページ数
276全体のねらい
私たちは、現代世界が深刻な危機に瀕していることを肌で感じている。漠たる不安に襲われ、何が真に問題なのかと問い、自分で考えようとするとき、ひとはすでに哲学し始めているのである。本書では、現代人の思考にとっての手引きとなる巨星たちに学び、今日的問題を独自に考えてゆく。まず、現代の危機を予告した19世紀末の哲学者ニーチェの言葉「神は死んだ」に着目する。続いて、20世紀という危機の時代を生き抜いた二人の哲学者ハイデガーとアーレントに学びつつ、死と誕生、労働と行為、大学と学問、科学技術といったテーマに取り組み,身の回りの問題を自分でじっくり考える力を養う。章の構成
1.哲学は戦慄から始まる
2.「神は死んだ」(その1)
3.「神は死んだ」(その2)
4.学問の危機と哲学
5.終わりへの存在
6.死への共同存在
7.大学の危機と哲学
8.理論と実践もしくは観照と行為
9.労働のゆくえ
10.ハイデガーからアーレントへ
11.区別することの意味
12.始まりへの存在
13.近代と現代世界
14.始まりの時間性
15.世界への愛のために
販売価格 |
3,630円(税330円)
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型番 |
2055 |