著者
島内 裕子 放送大学教授 発行年
18ISBN
978-4-595-31855-9サイズ
A5ページ数
264全体のねらい
『方丈記』と『徒然草』は、日本の古典文学の中でもとりわけよく知られているだけでなく、後世の文学や美術に及ぼした影響力が大きかった作品である。明晰な論理性と気韻に富む文体で、人間認識と社会認識などの多様な思索を展開しており、圧倒的な写実力と説得力を特徴としている。また、『方丈記』と『徒然草』が依拠した日本や中国の古典との関わりを知ると同時に、後世に影響を与え、現代文学としても機能している事実を理解する。さらに、絵画化された美術作品にも触れ、文学と絵画の相互交流性を認識する。章の構成
1.『枕草子』の多様性
2.『枕草子』のゆくえ
3.『方丈記』のテーマ性
4.災害記としての『方丈記』
5.閑居記・書斎記としての『方丈記』
6.『方丈記』の達成
7.『徒然草』とは何か
8.『徒然草』の始発
9.隘路からの脱出
10.『徒然草』の描く人間、そして心
11.『徒然草』の説話と考証
12.『徒然草』における時間認識
13.批評文学としての『徒然草』
14.江戸時代の『徒然草』
15.『徒然草』のゆくえ
販売価格 |
2,970円(税270円)
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型番 |
2611 |