著者
西澤 晃彦 放送大学客員教授・神戸大学大学院教授 発行年
19ISBN
978-4-595-31939-6サイズ
A5ページ数
268全体のねらい
貧困に対して、社会学的にアプローチする。貧困は、いつも、単なる低い生活水準以上の意味をもって貧者に体験されている。彼ら彼女らは、貧困によって関係とアイデンティティを不確かなものにしている。そのことこそ、貧困体験の中核的要素とさえいえる。そうした認識のもと、今日的な状況を踏まえつつ、貧困体験を社会的・制度的・経済的・歴史的な要因と関連付けながら理解していきたい。
本書では、貧しい人々の振る舞い、言葉、考え、感情、そうしたものの背景をなす貧困の意味について考える。章の構成
1.孤立と零落 貧困体験の中核
2.貧困の社会学・序説 見田宗介「まなざしの地獄〜現代社会の実存構造〜」を読む
3.貧しい暮らし
4.よそ者としての貧者 まなざしと不安
5.排除の地理学 貧者の生活世界
6.貧困と家族 「恥」・近代家族・福祉国家
7.責められる家族 貧困の犯罪化をめぐって
8.子どもにとって貧困とは何か
9.貧困と友人関係 「伴を慕う心」の行方
10.貧困と老い
11.グローバリゼーションと貧困(1) 階級・階層構造と社会変動
12.グローバリゼーションと貧困(2) 誰が排除されているのか
13.グローバリゼーションと貧困(3) 空間構造の変動
14.見える貧困、見えない貧困
15.社会を否定する人々、社会を求める人々
販売価格 |
2,860円(税260円)
|
型番 |
4657 |