教育文化の社会学【2024年度放送終了科目】

著者

稲垣 恭子 放送大学客員教授・京都大学大学院教授 

発行年

17

ISBN

978-4-595-14085-3

サイズ

A5

ページ数

224

全体のねらい

現代社会においては、日常生活や行動を規制してきたさまざまな制度が後退し、個人の選択や判断が前面化するという社会の液状化と個人化が進行している。その中で、生き方のスタイルや価値を改めて問い直し、探究しようとする文化現象も現れている。本書では、文化社会学・歴史社会学の視点から、家族、地域、学校、職場、メディア空間等の中で維持・共有されてきた教育文化を対象として、その形成と変容/崩壊の過程をたどり直して、現代日本における新たな教育文化の創造と可能性について考えていきたい。

章の構成

1.教育文化へのアプローチ
2.子どもと大人の関係をどうみるか
3.「教育する家族」の誕生と変容
4.変容する家族の物語
5.文化装置としての学校
6.感情共同体としての学校
7.生徒文化と学校空間の変容
8.学生文化と教養の変容
9.女学生の文化と教養
10.〈師弟関係〉という文化
11.近代教育の表層と深層
12.〈私淑〉の文化
13.メディアと教養文化
14.努力主義と日本型メリトクラシーのゆくえ
15.現代日本の教育文化 −まとめと課題−
販売価格 2,860円(税260円)
型番 s618

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