著者
平島 健司 放送大学客員教授・東京大学教授
飯田 芳弘 放送大学客員教授・学習院大学教授 発行年
10ISBN
978-4-595-31204-5サイズ
A5ページ数
292全体のねらい
西欧における国家は,民主政治を実現する上での枠組みであると同時に,経済的繁栄と社会的公正を確立するための装置として建設されてきた。しかし,第二次世界大戦後に開始され,冷戦の終焉後に加速された国家統合は,それを推進した国家自体を逆説的に相対化しつつある。本書では,現代西欧における国家のありようを,主として近代以降の発展史の観点から考え,西欧諸国家がグローバル化と欧州統合の中で変容を重ねるその実像を解説する。章の構成
1.問題の設定と全体の構成
2.普遍帝国の解体と国家建設
3.近代化の始動−フランス革命と産業革命
4.自由主義とその民主化戦略
5.「国民国家」の時代
6.自由主義的国家の機能とその変質
7.変容する政治社会と体制変動
8.第一次世界大戦の衝撃と遺産
9.経済危機と政治
10.戦後復興、高度成長と福祉国家の建設
11.ローマ条約への道
12.高度成長の終焉―社会変化と政策対応
13.新自由主義の台頭―政治路線対立の激化
14.冷戦終焉後の国家―グローバル化と統合の進展
15.総括と展望―国家とEU
販売価格 |
3,190円(税290円)
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型番 |
5146 |