著者

藤田　和生　放送大学客員教授・京都大学教授　

発行年

17

ISBN

978-4-595-31704-0

サイズ

A5

ページ数

288

全体のねらい

ヒト以外の動物の学習、認知、知性、感情の働きについて、最新の知見を織り交ぜて解説する。学習の一般的原理を解説した後、一般原理では理解することの難しい学習の諸現象を生物学的視点から意味づける。また、多様な動物の種々の認知機能と感情機能を、比較的単純な情報処理過程から他者のこころの理解に至るまで紹介する。高度な知性を示すチンパンジー、カラス、イヌ、イルカのこころを順次取り上げ、意識や内省といった動物自身の心的状態の認識に関する最新の研究を紹介し、ヒトのこころの特徴を動物のこころに照らして考える。

章の構成

１．学習１ −行動の分類と反射行動の変容原理
２．学習２ −オペラント条件づけと強化スケジュール
３．学習３ −学習の生物学
４．認知１ −動物たちの色の知覚
５．認知２ −動物たちの形の知覚
６．認知３ −動物たちの記憶
７．認知４ −動物たちのコミュニケーション
８．認知５ −動物たちの思考
９．認知６ −動物たちの社会的知性
１０．認知７ −動物たちの感情
１１．トピック１ −チンパンジーのこころ
１２．トピック２ −カラスのこころ
１３．トピック３ −イヌのこころ
１４．トピック４ −イルカのこころ
１５．認知８ −動物たちの意識と内省