原初から/への思索-西田幾多郎とハイデッガー-

著者

秋富 克哉 放送大学客員教授・京都工芸繊維大学教授

発行年

22

ISBN

978-4-595-32319-5

サイズ

A5

ページ数

292

全体のねらい

西田幾多郎とハイデッガーは、激動の20世紀を代表する世界的哲学者である。彼らはそれぞれ、東洋と西洋の精神的伝統に深く根差す一方、現実世界の動きを受け止めて独自な思索を展開した。両者が生前直接に交わることはなかったが、それぞれが独立に、かつ同時代的に展開した思索には、様々な興味深い重なりが認められる。本書では、双方の哲学を突き合わせ、各思想の独自な内実とその継承的発展の立場を考察し、全体の現代的意義と可能性を検討したい。

章の構成

1.導入 −西田とハイデッガーの同時代性 
2.思索の原初 −「事実そのままに知る」と「事象そのものへ」 
3.自己への問いと意志的自覚 
4.場所と世界 
5.論理と真理 
6.哲学的転回 −超越論的立場から歴史的世界的立場へ 
7.西田による批判とハイデッガーからの可能的応答 
8.芸術と詩作 −共通主題からの照射(1) 
9.科学と技術(科学技術) −共通主題からの照射(2) 
10.物 −共通主題からの照射(3) 
11.神 −共通主題からの照射(4) 
12.西谷啓治の立場 −ニヒリズムと「空」 
13.辻村公一の立場 −「絶対無」 
14.上田閑照の立場 −「二重世界内存在」 
15.総括 −現代世界のただ中から
販売価格 3,410円(税310円)
型番 2058

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