著者
野崎 歓 放送大学教授
阿部 公彦 放送大学客員教授・東京大学教授発行年
22ISBN
978-4-595-32321-8サイズ
A5ページ数
284全体のねらい
いま世界の文学ではどのような試みがなされ、いかなる刺激的な作品が生まれているのか。グローバリズム以降の社会の変化のただなかにあって、文学が切り拓く新しい地平を探索し、多様な作家たちとの出会いへと導くように解説する。作品成立の背景をわかりやすく解説しながら、個々の作品の魅力を紹介し、同時代と切り結ぶ世界文学のダイナミズムを分析することにより、文学を読み解くことのスリルと面白さを体験してもらう。章の構成
1.『異邦人』から出発する旅─カミュとダーウド
2.危機に挑む文学─ウエルベックとサンサール
3.好きになれない主人公が見る世界─J・M・クッツェーの『恥辱』を読む
4.アイルランド詩と土の匂い─シェイマス・ヒーニーの作品から
5.クレオール文学─叙事詩の復活
6.楽譜としてのテクスト─ロラン・バルト「作者の死」とその後の現代批評
7.人間とロボットを分かつもの─カレル・チャペック『ロボット』
8.引用の文学、文学の引用─大江健三郎から、アンナ・ツィマへ
9.『百年の孤独』のインパクト─地方色と普遍性
10.グローバリズムとラテンアメリカ─マジック・リアリズムの浮沈
11.いちばん近い世界文学─今日の韓国文学を読む
12.光州事件を描く─ハン・ガンの『少年が来る』を読む
13.言葉の「際」をさぐる─古井由吉の作品
14.未知の言葉を求めて─多和田葉子の小説
15.世界文学をより深く味わうために
販売価格 |
3,080円(税280円)
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型番 |
2621 |