著者
島内 裕子 放送大学教授発行年
23ISBN
978-4-595-32392-8サイズ
A5ページ数
284全体のねらい
樋口一葉の「人と文学」の両面から、その全体像の把握を目指している。古典と近代の過渡期を体験した一葉は、短い人生の中で、日本文学史の大きな節目を提示している。一葉がどのような文学的な意欲を、どのような文体で実現したのかは、完成作品としての一葉の短編小説の中に実現されているが、一葉の残した和歌・日記・雑記・書簡などにも焦点を当てて、一葉文学の深層を読み解き、わかりやすく解説する。文学ジャンルや時代性、同時代の文学者との交流や相互の影響など、多角的な視点から、一葉文学の魅力と達成に触れてみたい。章の構成
1.樋口一葉の文学世界
2.「萩の舎」以前の一葉と樋口家の人々
3.「萩の舎」入門
4.一葉における無常の認識
5.小説家への道
6.習作期から「武蔵野三部作」へ
7.作品発表の新たな舞台
8.『都の花』と『文学界』への登場
9.下谷龍泉寺町時代
10.本郷丸山福山町時代の文学開花
11.博文館とのつながり
12.さまざまな可能性
13.『たけくらべ』を読む
14.『通俗書簡文』と、現実への回路
15.一葉文学の達成域
販売価格 |
2,860円(税260円)
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型番 |
2622 |