西アジアの歴史

著者

林 佳世子 放送大学客員教授・東京外国語大学学長

発行年

24

ISBN

978-4-595-32453-6

サイズ

A5

ページ数

280

全体のねらい

大学での歴史教育は、日本史、東洋史、西洋史を大きな枠組みとして行われてきた。しかし、西アジアの歴史は、その枠組みに収まらず、一般には通貫して理解されにくい存在であった。しかし、キリスト教やイスラーム教への理解をはじめ、西アジア史理解を通じてはじめて見えてくる現在の世界がある。民族の交代、宗教の交代がおこり、そこに住む人々のアイデンティティは変化してきた。本書では西アジアに定点を定め歴史の流れを追い、その地におこった変化の歴史を辿る、その重層を理解し、今日に続く諸問題を考える。

章の構成

1.西アジア史への誘い
2.先史時代の西アジア
3.都市国家から領域国家へ
4.国際化時代の幕開けと帝国の時代
5.アレクサンドロス大王の東方遠征とヘレニズム時代の諸国家
6.ローマ帝国と西アジア
7.東ローマ(ビザンツ)帝国とササン朝
8.イスラームの登場
9.イスラーム帝国の解体と諸王朝の発展
10.モンゴル帝国からオスマン帝国へ
11.近世帝国の時代
12.西アジアの近代
13.列強の西アジア進出とナショナリズムの高揚
14.イスラーム主義の拡大と社会の変化
15.西アジアの現在:「テロとの戦い」と「民主化」がもたらす混乱
販売価格 3,300円(税300円)
型番 3071

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