著者
大村 敬一 放送大学教授
中空 萌 放送大学客員准教授・広島大学大学院准教授発行年
24ISBN
978-4-595-32456-7サイズ
A5ページ数
300全体のねらい
グローバル化が進展した今日の世界では、「人新世」という概念に象徴されるように、人類と地球の活動のもつれ合いが明らかになり、自らの活動を地球環境との関係の中で考える必要に迫られている。こうした現状にあり、人類の過去と現在の普遍性と多様性を考えることを通して、その未来を切り拓こうとする文化人類学の重要性が高まっている。本書では、著者たちの経験に基づき、文化人類学を基礎づけるフィールドワークと民族誌の現状を具体的に紹介する。章の構成
1.「人新世」時代におけるフィールドワークと民族誌
2.本質主義の陥穽:フィールドワークと民族誌の功罪
3.同一性の政治を超えて:過剰なる他者とどのようにつき合うか?
4.関係としてのフィールド:可能性を拓くためのフィールドワーク
5.新たな現実の創造を目指して:地球に棲まう存在の民族誌
6.問いの連鎖が拓くつながり:フィールドワークと民族誌の可能性
7.民族誌を書きはじめるとき
8.面白いものを見つける系統的な方法
9.生成する世界のフィールドワーク
10.資本主義の民族誌
11.「人新世」時代の科学のフィールドワーク
12.「人新世」時代の法の民族誌
13.臨床の場のフィールドワーク
14.理性的言語を超えて:別様に聞く、書く
15.フィールドワークと民族誌の未来
販売価格 |
3,300円(税300円)
|
型番 |
3749 |