著者

高橋 和夫　放送大学名誉教授・国際政治学者　

発行年

20

ISBN

978-4-595-32202-0

サイズ

A5

ページ数

316

全体のねらい

アメリカの一極覇権が終わり、中東地域は新時代に入った。地域政治のプレーヤーとしてロシアが復活、新たに中国や北朝鮮が参加、さらにイランやトルコなどの地域大国が影響力を行使している。こうした域外と地域の列強が重層的に影響力を競いあう新しい風景を描き出す。まず、近世から現代までの中東の歴史を考察し、この地域への興味を引き起こし、次に信頼できる情報分析のための枠組みを提供、確固たる知的な枠組みと的確な事実認識に基づいて、中東の政治の重層性を分析する能力を獲得する。

章の構成

１．新しい列強の時代
２．冷戦期のアメリカの中東政策
３．アメリカの一極覇権
４．オバマ
５．「アメリカ・ファースト」の時代
６．ロシアとイスラム世界
７．冷戦の頃
８．プーチン
９．中国
１０．北朝鮮／小さな軍事大国
１１．イラン／成功の代償
１２．トルコ／新たなるオスマン帝国の夢
１３．イスラエル／ハイテクパワーのジレンマ
１４．サウジアラビア／石油大国の幻想
１５．クルド民族の戦い